「子なし夫婦」って日本では多いのかな?
「子なし夫婦」の割合は年々増えています!
どのくらいいるのかな?
なんで増えてるの?
約6.2%です!(2015年調べ)
理由はさまざまで、例えばね・・・。
こんにちは!
犬飼みなみです!
今日は「日本における子なしの割合」について書きたいと思います!
この記事では、日本における
・子なしの割合
・平均初婚年齢
・子供を生まない理由
・日本での子育て事情
について書いていきたいと思います。
今、日本の子育て事情はどうなっているのか!
早速、見ていきましょうー!
日本における「出生数」は?
まずは、日本における出生率を見てみましょう!
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
合計特殊出生率・・・平均1.43人(平成30年データ)
(合計特殊出生率とは、女性が一生のうち何人産むのかを計るための指標です。)
- 第1次ベビーブームでは2.5人以上
- 第2時ベビーブームでは2.0人以上
赤い折れ線グラフを見れば出生率がかなり減少傾向なのは明らか!
ちなみにグラフ化はされていませんが、東京都ではさらに低いようです。
東京都の合計特殊出生率・・・平均1.20人(2018年)
やはり、女性のキャリアアップや都市化が進むほど、
出生率も下がるのでしょう。
世界との比較
日本の出生率が減少傾向なのは分かったけど、
諸外国と比較してどうなんですか?
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
上のグラフを見ても、
世界的に出生率は低下傾向ですね!
しかも!
日本は欧州の先進国と比較しても出生率は低い
うーん・・・。
これは日本の子育てに対する意識や環境など、複雑な事情がありそうですね。
詳細については、後ほど考察していきます!
日本における「子なし」の割合
続いて、日本における「子なし」の割合
について見ていきましょう!
出典:国立社会保障・人口問題研究所 第15回出生動向基本調査 図表II-2-2
子なしの割合・・・6.2%(2015年)
年々増加傾向!!
この数字を多いと見るかは・・・あなた次第。
70、80年代に3%程度だったものが、近年では倍近い数字になっています。
子供を産む数も
- 「3人、4人以上」が減少傾向
- 「0人、1人」が増加傾向
家族の「規模」がどんどん小さくなってきているんですね。
平均初婚年齢
続いては、平均初婚年齢です。
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
はい。みなさんが予想できた通り、
晩婚化が進んでいますね!
女性の平均初婚年齢・・・29.4歳(2016年)
第1子出生時の母親の平均年齢・・・30.7歳(2016年)
平均的な「結婚年齢」も「初産」も約30歳!
みなさんはこれをどう感じますか?
もしかしたら、地域によってだいぶ感覚の差があるかもしれません!
ちなみに下記は「生涯未婚率」と「完結出生児数」のグラフです。
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
生涯未婚率が90年代から急激に増加していることからも
晩婚化、子なし夫婦の増加が進んでいることも間違いありませんね。
子供を生まない理由は!?
さて、ここからが重要です!!
ここまで
- 出生数の減少(家族の小規模化)
- 子なし夫婦の増加
- 晩婚化(未婚率の上昇)
について見てきました。
でも、なぜ日本人はここまで
子供を産まなくなったのですか?
社会が抱える問題に伴い、
いろいろな理由があるみたいですよ!
ここからはその理由について、私の主観ではなく、
統計データに基づいて、なるべく客観的に読み取っていきたいと思います!
理由① 子育てにお金がかかりすぎる
下のグラフは、「子供を産まない理由」
をまとめたものです。
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
子供を産まない理由、圧倒的1位は
- 「子育て、教育にお金がかかりすぎる」
前記事「子なし夫婦のメリット・デメリット」でも書きましたが
子育てには1人あたり約1000万〜2500万円かかると言われます。
また、グラフからは晩婚化などによる
- 高齢出産の不安
- 欲しくてもできない
というような実態も読み取れますね。
景気が良いとは言えない今の時代、金銭面や
身体的な不安が多いことも大きな理由ですね。
理由② 日本は子育てしにくい環境?
下のグラフは、「子育ての環境に関するアンケート」
についてまとめたものです。
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
他国と比較し、日本は圧倒的に満足感が低いのが読み取れます!
特に、右側のグラフでは、日本は子育てに関して
- 社会全体が優しくない
- 理解がない
と感じている人が多いということを表しています。
実際に、「日本社会が子育てに理解がないか」は今回は論じませんが、
少なくとも日本の女性が「そう感じている。」ということは確かなようですね。
せっかく子供を産んでも、社会から理解されない環境なら、
子供を産みたい気持ちにはなりませんよね・・・(泣)
理由③ 結婚できない理由がたくさん
晩婚や未婚率が増える理由は分かったけど、
なぜそうなるのかな?
独身でいる理由も男女それぞれ、
いろいろあるみたいですよ!
出典:厚生労働省「人口動態統計」より内閣府作成資料
男性では
- 出会いがない
- 必要性を感じない
といったような、草食化(なのか!?)のような理由も・・・。
女性も、男性同様
- 出会いがない
- 必要性を感じない
が上位を占めますが、その他にも
- 自由さや気楽さを失いたくない
といった理由もあります。
これはまさに、女性の社会進出やキャリアアップが進んできた社会的背景が関係していると思います。
社会が成熟していくのに反比例して、出生率が下がっていくという
のも、なんだか複雑な気持ちになりますね・・・(苦)
日本の子育て事情
日本人が子供を産まなくなった背景は分かったけど、
日本の子育て事情は実際どうなの?
下記は「子育ての現状と課題」を、
ある大学教授がまとめた資料です。
出典:「現代の子育て環境と地域の子育て支援~その現状と課題」 恵泉女学園大学教授 大日向雅美
要点を整理すると、
①孤育てのストレス
→悩みの相談相手がいない
②子供の預け先不足
→「妊活」から「保活」へ。経済的困窮。
③不十分な育休制度
→妊娠から復帰への難しさ。キャリアアップへの妨げ。
④保育園と幼稚園問題
→保育(厚生労働省)か教育(文部科学省)の問題
⑤小1の壁問題
→放課後に預けておけない。
⑥⑦教育格差
→経済的格差が教育格差、健康格差に。
ざっと見ただけでも、日本の子育てに関する課題は
山積みなんですね・・・。
少しでも改善されて、安心して子供が産める社会になって
ほしいです!子供がたくさんいることってが豊かですからね!
ちなみに、日本は「超高齢社会」で人口に対して子どもの割合が少ないですが、
一般的には子供の割合が高い方が、経済発展しやすいと言われます。
子供がたくさんいるって、それだけで豊かですからね!
まとめ
本記事では、「日本における子なしの割合」について書いてきました!
〜まとめ〜
- 出生数・・・・・・・・平均1.43人(平成30年データ) 減少傾向
- 子なしの割合・・・・・6.2%(2015年) 増加傾向
- 平均初婚年齢・・・・・29.4歳(2016年) 晩婚化
- 子供を生まない理由・・①金銭問題 ②子育て環境問題 ③未婚率上昇と晩婚化
- 日本での子育て事情・・社会的、経済的背景による格差など課題が山積み。
「出産」と「子なし」、どちらにしても皆さんが
安心して暮らせる社会になることを祈っております♡
最後にですが
このブログは決して「子なし」になることを推奨するブログではありません。
望んでか、望まなくてか、さまざまな理由で「子なし」になるご夫婦がたくさんいらっしゃいます。
本blogでは、希望の有無に関わらず、子なしになった方が前向きに楽しく生活していく方法を追求していけることを願っております。
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